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一級建築士への挑戦 令和元年エンドロール [日常]

令和元年10月13日(日)一級建築士設計製図試験が行われました。


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全国各地で台風の影響もあり、関東方面では中止(延期にて再試験)となる中

北海道は、11時からの本試験開始を2時間遅らせ13時より試験開始、19時30分終了

という異例の設計製図試験となりました。予定どうり1時間前に試験会場の北海道大学に

入り、決めてあったルーティーンをこなし、トイレなどの用を済ませるとあっという間に

1時間が経過しました。試験前に頂いたお守りを握り、集中力を高め注意事項などの説明が終了すると

試験開始の声がなり、ワっという緊張感の中6時間半の戦いに入り込みました。

「あせるな」でも「あせる」「おちつけ」「課題文全体を見ろ」「具体的要求を意識しろ」

胸の中でいろんな言葉が交錯する中、各手順をいつもどうりに進め、本試験独特の

一回読むだけでは理解できない言い回しに、不安を抱き「どこかの時点で絶対つながるはずだ」

「今までも要求と要求をつなげれたのだから」そんな言葉を自分に投げかけ、前半戦のエスキス

が終了し、時計を確認すると1時間半が経過、まずまずの時間配分で進めれていることが分かった。

少しエスキス(プランをまとめるための作業)全体を見渡し内容を確認できたかどうかは別として

想定内の時間配分に少し安堵したのを覚えている。

エスキス後半戦の手順をスタートさせ進めていく中、「なんか違う」各階に振り分ける要求室のボリュームが

しっくりこない。「試験元はこれを要求するだろうか」?迷いが始まった。何回か確認したがどうしても1階に

ボリュームがさばけない。時間が押してきた。「この手順ではもう時間がかけられない」課題文に何度か戻り

助けを求めたが、明確なものが見えない中で次の手順へ進めるしかないと判断しコマプランを進めた。

このコマプランで痛いミスをやってしまった。前の手順で計画した建物の形状を間違って進めエスキス終了時に

その間違いに気付き各階のプランの修正や床面積の修正など手戻りに想定外の時間が取られた。「やばい制限時間内に書ききれない」焦りと同時に力が抜けてきた。「これが今の本当の実力なんだな」「やってしまっている自分がいる「あんなに注意事項確認したのに」入り乱れた。確かこの時点で開始から3時間ぐらいが経過していた。「後がない」周りでは作図に入っている時間である。いつも製図の勉強で、気にかけてくれている東京の先輩の言葉を思い出した。「あきらめたら楽になるよ。でも一生後悔するよ。だからどんな状況なったも最後まで戦い抜いてきてね」その言葉を胸にもう一度、力を振り絞りエスキスを3時間20分で終了させ、記述40分、作図2時間20分我を忘れて一心不乱の中で何とか提出するとこはできた。


本試験終了後、その先輩に、約束どうり課題文をスマホで写真を撮りラインで送信した。

「よく頑張りました。帰ったらビール飲んでくださいね。もう力尽きたと思います。ゆっくりとして下さい。

この戦場で死ぬ気で戦った自分を最大限労ってください」先輩からのメッセージに帰りの道中、涙が

止まらなかった。この3年間の事、協力してくれた奥さん、応援してくれた皆さん、そんなことを思うと

頭が真っ白になり緊張感から解き放たれ涙が滝のように流れ出てきた。


今年の試験が終了し一つの戦いが幕を閉じました。「思いをカタチに」できるかどうかは

12月までわかりませんが、少しずつ気持ちの整理をつけようと思います。

今まで応援していただきありがとうございました。 感謝。


思いをカタチに



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